「管理職=長く働く人ではない」 大橋運輸が考えるリーダー像と、女性活躍推進の取り組み Vol.2【大橋運輸株式会社】
2022.9.12 (月) updated

前回に引き続き、安全衛生推進室の室長そして女性管理職として活躍している吉田恵美子さんのお話をご紹介します。
管理職として「無理しないこと」を意識する
2015年の入社から3年がたち、社長から「管理職にならないか」という話がありました。2018年当時も、現在も私は週4日の出勤。しかも、子育てがあり夜間や休日の急な対応や長時間労働はできません。自分の中でも、管理職は「長時間働く人」「緊急対応をする人」というイメージがあったので、「私が管理職になっていいのか」という葛藤がありました。
しかし、社長は「『管理職=長く働く人』ではない」「広い視野を持っている人、改善に向けたアクションをできる人が管理職になればいい」と、社内に伝え続けていました。その過程で、私の中でもリーダーのあり方に対する考え方が次第に変わっていったのです。
また、私も入社してから今までのことを振り返りつつ、「自分自身がどうしたいのか」をしっかり考えました。入社当時は大橋運輸がダイバーシティに舵を切り始めたばかりだったので、まだ短時間勤務の社員は少なく、勤務時間が短いことに対して嫌味を言われることもあったんです。でも、短時間勤務でも成果を出す人や責任を持って仕事をする人が増え、社内が活気にあふれていくにつれ、ネガティブな声を聞くことは少なくなりました。
試行錯誤をしているときは当然意見のぶつかり合いもありますし、新しい挑戦をするときには勇気が必要です。でも、もし自分が週4日勤務のまま管理職になってしっかりと成果を出せたら、もっと働きやすい土壌をつくれるかもしれない。挑戦してみたいという気持ちが湧いてきて、「管理職として大橋運輸を成長させるべく頑張ろう」と腹をくくりました。
でも、決して背伸びや無理をして頑張るという意味ではありません。一人ではなく、みんなで一緒に仕事をこなすことを強く意識しています。私が無理をすると、当然周囲の人たちに伝わるでしょう。次世代のリーダーになる社員たちが家庭を犠牲にしている私をみたら、「あんな管理職にはなりたくない」と思うはず。無理をせず互いに助け合える環境を作ることで、社員たちが少しでも仕事に対して前向きに感じてもらえると嬉しく思っています。年齢や性別に関係なく、誰もが挑戦できる環境を
2021年には、経済産業省が主催する「Women’s Initiative for Leadership(WIL)」に参加させていただきました。WILは30名が参加する女性リーダー育成研修で、活動は「グループワーク」と「講義受講」があります。
6名ごとに分かれてのグループワークでは、「貧困を断ち切るための子どもの教育」をテーマに政策提言を行ないました。同じチームの皆さんと週末の時間を使って必死に取り組んだ結果、最優秀提言賞を受賞。またとない素敵な成長の機会をもらえたと思っています。WIL修了証と最優秀提言賞の賞状を持って記念撮影
講義では、国連女性機関「UN Women」の日本事務所で所長を勤める石川雅恵(いしかわかえ)さんがおっしゃっていた「若い女性のうち、9割がリーダーになることを望んでいない」という話が印象に残っています。「長時間働く」「休日を犠牲にする」といった固定化されたリーダー像が変わらない限り、こういった残念な状況は変わりません。
年齢や性別、稼働時間などに関係なく、誰もがやりたいことに挑戦できたり、未来に希望を持って仕事に取り組めるよう、私自身もできる限りのことをしたいと思っています。まずは大橋運輸の管理職として、会社が目指す方向性と自分ができること・できないことを認識し、できないことは周囲に感謝しながら頼るなど工夫しつつ、自分のやるべきことを最大限頑張ります。
大橋運輸にはジョブ共有制度もあり、急な事情で仕事を休まなければいけないときも心配せずに済みます。一方で、定型業務のみをやるわけでもありません。ポジティブな人がたくさん集まっていますし、それぞれに合った課題やミッションをしっかりと用意しているので、やりがいのある環境です。興味のある方はぜひ一緒に働きましょう!
◆会社概要◆
名称 : 大橋運輸株式会社
代表取締役 : 鍋嶋洋行
所在地 :愛知県瀬戸市西松山町2-260
事業内容 :
・一般貨物自動車運送事業
・ 貨物運送取扱事業
・油脂仕入販売
・ 一般廃棄物収集運搬業 /
・産業廃棄物収集運搬業
・ 引越サービス
・ 物流情報サービス
・労働者派遣事業
・不動産賃貸業
・ 古物売買
企業URL :https://www.0084.co.jp/