マミートラックって?メリット、デメリットを解説!
2021.12.4 (土) updated
夫婦共働きの家庭が増えたことにより、出産後も仕事に復帰して働くお母さんも多くなってきました。
そんな働くお母さん達の中でよく耳にするようになった『マミートラック』という言葉。
今回は『マミートラック』とはどういうものなのか、またメリット・デメリットについてご紹介します。マミートラックとは?
『マミートラック』とは、子育てをしながら働く女性が、子育てと仕事の両立は出来るものの昇進や昇給などの機会から遠ざかってしまうキャリアコースのことを言います。
またマミートラックのトラックは陸上トラックが由来となっており、一度このトラックを走りだしてしまうと抜け出すことが出来ないという意味が込められています。
マミートラックに対して昇進や昇給などが出来る出世コースは『ファストトラック』と言われています。マミートラックのメリットとは?
昔に比べると男性が育児に参加する機会は増えてきましたが、育児は女性がするというのがまだまだ一般的です。
そのためワンオペ育児をしながら働く女性が多く、育児と仕事の両立が難しいと感じることも。
マミートラックと聞くとマイナスなイメージを抱きがちですが、実際にはマミートラックに乗ることで育児と仕事のバランスが取りやすくなるといったメリットもあるため、あえてマミートラックに乗ることを選択するお母さんもいらっしゃいます。
この他にマミートラックにはどのようなメリットがあるのでしょうか。仕事と育児の両立が出来る
マミートラックの一番のメリットはと言うと、仕事と育児のバランスが取りやすいということでしょう。
育児と家事の両立は決して簡単ではなく、無理が生じてしまうことが多々あります。
ですがマミートラックに乗ることで時間や気持ちに余裕が生まれ、育児と仕事のバランスをより保ちやすくなります。子どもや自分の時間が確保できる
時短勤務や残業のない働き方をすることによって、子どもと一緒に過ごせる時間が増えるということも大きなメリットと言えるのではないでしょうか。
また子どもの時間だけではなく自分の時間も確保しやすくなるため、趣味や自分のスキルを磨くための時間を確保することも出来ます。仕事や職場へのストレスが軽減される
マミートラックのデメリットでもある「単調な仕事」ですが、逆に言うと単調な仕事は自分以外の人でもこなすことが出来るということです。
そのため子どもが体調不良の時など有給休暇を取ったり早退をしやすくなるというように、周りにフォローを求めやすくなり、仕事や職場に対するストレスも軽減されます。マミートラックのデメリットとは?
マミートラックに乗ることで育児と仕事の両立をしやすいというメリットもありますが、デメリットもあります。
時短勤務、残業が出来ない、急なお休みが増えるなどの理由から、仕事内容の変更や部署替えなどがあったりと変化も大きく、復帰後のモチベーションを保つことは容易ではないということがあります。
それでは次にマミートラックのデメリットには、一体どのようなものがあるのでしょうか。責任のある仕事を任せてもらえないなど、仕事のやりがいを持てなくなる
単調な仕事や補助的な仕事だけを任されることが多くなったり、責任感ある仕事を任せてもらえなくなることで、キャリアアップの道からどんどん遠ざかっていってしまうことがほとんどです。
そのため仕事に対するやりがいが持てなくなってしまうというケースが多くあります。給与や役職など評価が下がる
時短勤務をすることで育児をする時間は確保できますが、給与が大幅に下がってしまうことがあります。
また時短勤務や急なお休みが増えるなどが理由で、これまでのような業務が難しいと判断された場合は、役職が無くなったり部署が異動になる場合もあります。劣等感や居心地の悪さを感じモチベーションが保つことができない
これまで一緒に同じ仕事をしていた仲間がキャリアアップをしていく姿を見ると劣等感を抱きがちです。
また時短勤務や急なお休みが多くなるとどうしても罪悪感を感じ、居心地が良くないと思うようになることも。
こういった劣等感や罪悪感、居心地の悪さからモチベーションを保つことが出来ず、なかには退職を選ぶ方もいます。まとめ
それぞれライフスタイルの中で重視したいものによって、マミートラックはメリットでもありデメリットでもあります。
一つの目安として、育児に重点をおきつつ仕事とのバランスを取りながら働きたいという方はマミートラックに乗ってみる、また今まで積んできたキャリアを生かしたい、今後もキャリアアップをしたいという方は転職をするというのも視野に入れてみてはいかがでしょうか。