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【株式会社サティスファクトリー】廃棄物管理の会社がボリビアのカカオ豆を売る?7割女性の組織が熱い挑戦を続ける理由|働き方のサンゴ礁

2023.12.26 (火) updated

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  • # 企業インタビュー
  • ダイバーシティ推進に先進的に取り組む企業の“多様な働き方”に焦点を当てた企画、「働き方のサンゴ礁」。

    今回は、株式会社サティスファクトリー(以下、サティスファクトリー)の椛田さんと北澤さんにお話を伺いました。
    サティスファクトリーでは、廃棄物マネジメントをおこなう会社でありながら、東京・あきる野に森を所有したり、ボリビアのアマゾンからワイルドカカオを調達したりと、新しい取り組みに次々挑戦しています。「気が付いたら7割が女性になっていた」という組織で熱量高く働いている皆さんが大切にしていること、そしてその想いや原動力に迫ります。


    お名前:椛田さん
    所属:株式会社サティスファクトリー
    担当:営業コンテンツの制作など

    お名前:北澤さん
    所属:株式会社サティスファクトリー
    担当:広報、SDGs人材教育など

    廃棄物を通じて世界の環境問題に取り組む、サティスファクトリー

    ーーサティスファクトリーはどのような会社ですか?

    (椛田さん)
    私たちは、「環境問題を解決し、社会を100年先へ繋ぐこと」を使命として掲げています。
    カーボンゼロ社会の立役者として、私たちだからできることをやり続けていきたいとの想いから、廃棄物マネジメント事業や環境コンサルティング事業、環境教育事業など、環境問題に対して多角的に取り組んでいます。

    ーーーー椛田さんや北澤さんをはじめ、サティスファクトリーの皆さんはどのような環境で働かれているのでしょうか?

    (北澤さん)
    男性は3割ほどで、女性が7割ほどを占めています。子育て中の者も一定数いるのですが、「子どもがいるから」という理由で挑戦の機会が減ってしまうということはありません。子育て優先で時短勤務している人も、フルタイムでバリバリ活躍している人も、そういったキャリアの多様性が実現されている環境だと思います。

    妊娠中に昇進、「同じ役職で戻ります!」と宣言して産休に入った部長職の女性がその後、執行役員に

    ーー女性が7割というのはかなり多いほうかと思いますが、実際に活躍されている女性にはどのような方がいらっしゃるのでしょうか。

    (北澤さん)
    子育てをしながら活躍している人で一番に思い浮かぶのは、私が内定者の時から慕っていて、現在執行役員を務めている女性です。
    彼女は妊娠しているときに部長に昇進したのですが、「復帰後に同じ役職で戻ります!」と宣言して産休に入ったんです。周囲はもちろん協力的な姿勢でしたし、社長とは事前に復帰する頃の事業計画の話までできたそうです。当時は社会的に「マタハラ」が問題になっていたりもしたのですが、彼女や社長の姿勢からそういったこととは真逆の環境であることを知り嬉しく思いました。実際に、復帰後に活躍してさらに昇格し、現在は執行役員になっていることも素敵だなと感じています。

    ーー産休前にとても勇気ある宣言をされたと思うのですが、その方のように経営層に向けて自分の意思を表明できる仕組みというのは意図的に作られているのでしょうか?

    (北澤さん)
    意図的かどうかはわからないのですが、すれ違ったときに社長が気さくに話しかけてくれたり、話しやすい雰囲気はありますね。代表や上司との距離は近いです。

    (椛田さん)
    社内にいると、役職を問わず、よく人と目が合うなと感じます。小さなことかもしれませんが、アイコンタクトを大事にしている文化はあるかもしれません。もし社内を一周歩いたら、色んな人とコミュニケーションが生まれてすごく時間かかりそうな気がします(笑)

    ーーお子さんがいらっしゃる方や、業界未経験での中途入社も多いのでしょうか。

    (椛田さん)
    入社後の結婚・妊娠と、お子さんがいらっしゃる方の転職、どちらのパターンもありまして、最近は特に若い女性が増えた感覚があります。「廃棄物」という言葉のイメージから、なんとなく男性的なお仕事なんじゃないかと思われがちですが、ゴミを出したい事業者さんと処理業者さんを繋げる管理業なので、コミュニケーションのお仕事なんですよね。営業職はもともと男性が多かったのですが、最近は女性も増えました。過去のキャリアでみても、元美容師の社員が営業でトップの成績を出したり、元接客業の社員が課長に昇進したりと、多様な人が活躍しています。
    こういった広がりは、「廃棄物にかかわる=環境貢献」というソーシャルな文脈で、新たな共感を生み出せている結果なのかもしれません。女性を中心におきたいというより、会社に興味をもってくださった方が活躍できる環境を整えていったら、結果的に女性が活躍しやすい環境になっていた、といった感覚です。

    東京・あきる野からボリビア・アマゾンまで 森とともにサステナブルな選択肢を増やしたい


    ーーサティスファクトリーさんは最近、森を買われたそうですが、ぜひ詳しく聞かせていただけますか。

    (椛田さん)
    私たちは「環境問題を解決する」という大きなミッションを掲げていますが、廃棄物とか環境問題って何だろう?と考えていくと、やっぱり私達人間を含めた生態系の話なんですよね。生物と自然の共生について考えたときに、元気な森が多様な生態系を育む土台になる、というのは専門家ではなくてもイメージができると思います。
    そこで私たちは、あきる野(東京都西部)の森をまず買ったんです。買って、じゃあ何をしようか?と、今は従業員皆でその森を見に行ったり、情報設計するためのトレーニングとして価値創造についてディスカッションしたり、自生する植物資源を商品化する実験などを行っている段階です。

    ーーすごく大胆で素敵ですね。森の活用について、現時点で出ているアイデアなどはあるのでしょうか。

    (椛田さん)
    あきる野というのは多摩川の上流にあたるので、下流域にある地域の方々に何かその価値を提供できたら良いなと考えています。商品やサービスをその流域を事業エリアとしている企業に提供してみたいですね。
    初めから森で何をするとか、切り拓くといったかたちではなくて、森を持つことによって分かる価値であったり、森の範囲だけではなくて森が影響する範囲全てについて責任を持って考えていきたいです。今森を守っている方々、森林に関わる事業をされている方々にも新しい一つの視点をお伝えして、「売れる木を作ること」だけではなく、環境指標が経済的な価値にもなるということを伝えられる存在になりたいですね。



    ーー南米・ボリビアからカカオ豆の調達もされていますが、そういった想いが背景にあるのでしょうか。

    (椛田さん)
    森を買う前の話になるのですが、代表が1人のショコラティエを連れてボリビア・アマゾンに飛びました。アマゾンの森も今、開発による大きなダメージを受けていて、それは世界に影響するといわれています。そこで、ボリビアに自生する豊かな自然資源であるワイルドカカオを流通させ、収益の一部をアマゾンに還元することで絶滅危惧種であるピンクイルカ『ブフェオ』を保護しよう、というプロジェクトが始まりました。私たちのワイルドカカオ『BENI WILD』は、そのショコラティエの方が2年間に渡る現地滞在を経て、ようやく調達することができたものです。日本にサステナブルな食の選択をお届けできれば、と考えています。

    編集後記

    廃棄物に関わるビジネスを続けながら、さらに足の長い環境ビジネスに挑戦を続けているサティスファクトリーさん。特に森の話では、担当者の方の並々ならぬ熱い想いを伺うことができました。仕事を通じて環境問題の解決に挑戦したい方へ、椛田さんと北澤さん、そしてサティスファクトリーさんの想いが届き、素晴らしい仲間が増えていくことを願っています。

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