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時短社員とフルタイム社員の間に生じる不公平感とは

2023.6.3 (土) updated

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  • # 子育てしながら
  • 子育てや介護など、家庭の事情で時短勤務を積極的に活用・推進する企業が増えていますが、制度を利用していない人の不公平感もつのっています。 時短社員に対して、「ズルい」という声も少なくありません。不公平感は労働時間や負荷の大小だけでなく、配置や転勤、評価、ノルマなど多くの分野に及びます。 一方で、時短社員も自分の仕事ぶりや責任感に対して周囲から理解されていないと感じることがあります。 このように、時短社員とフルタイム社員との間には軋轢が生じやすい状況です。

    まずはそれぞれの立場の気持ちを考えてみましょう。

    時短社員にとっては、仕事と家庭を両立するための選択肢として、時短勤務があることはとてもありがたいことです。一方で、キャリアアップや昇進の機会が減少したり、評価や待遇が低下したりする可能性があるなど、デメリットも存在します。また、時短勤務が認められた理由が子育てであることから、子育てが終わった後も、フルタイム社員と同じような仕事をさせてもらえないという懸念があるかもしれません。

    一方、フルタイム社員にとっては、時短社員がいることにより、仕事の負担が増えたり、役割や業務の再配分が必要になることがあります。また、時短社員が出勤していない時間帯に、自分たちだけで業務を行わなければならないということもあります。このような状況から、時短社員を不公平だと感じるフルタイム社員もいるでしょう。

    そこで、時短社員とフルタイム社員の軋轢をうまく解消するためには、お互いが相手の立場や気持ちを理解し、協力して働くことが重要です。

    解消するためのポイント

    時短社員とフルタイム社員の軋轢を解消するためには、以下のようなポイントがあります。

    コミュニケーションを大切にする
    時短社員とフルタイム社員の間で生じるトラブルの多くは、コミュニケーション不足によるものです。コミュニケーションを積極的に取り、情報を共有することで、お互いの理解を深めることができます。例えば分担してもらう業務についてマニュアルを作っておく、1人で抱え込まず早めにチームとの連携を図る、定期的に面談を行うなど、お互いの業務内容や進捗状況を共有し、チームとして仕事を進めることが重要です。

    組織としてのサポート
    マネジメント担当者が、社員同士の個人的な配慮に頼りすぎず、組織をまとめることが大切です。社内の両立支援制度の内容についての周知(特に賃金がどの程度変わるかなどお金にまつわる部分)や仕事の公平な配分、業務量の調整など、時短者がいることを前提にした公平なマネジメントを行うことで防止に繋がります。
    組織全体が、時短社員やフルタイム社員だけでなく、様々な働き方やライフスタイルを持つ人たちが互いに尊重し合える風土を作ること。 コロナ禍で進む柔軟な働き方やテレワークの普及は、そのカギを握るかもしれません。

    時短社員とフルタイム社員との軋轢は、両立支援制度によりワーママ・パパが増えたことや長期化したことで顕在化した問題です。 しかし、それは同時に女性活躍の進展や多様性の拡大の証でもあります。 軋轢を解消するためには、時短社員自身、上司、組織全体がそれぞれの役割を果たし、互いに協力し合うことが必要です。 また、コロナ禍で変化した働き方やライフスタイルにも柔軟に対応することが求められます。 時短社員とフルタイム社員との軋轢は、働くパパママだけでなく、すべての働く人にとって重要な課題です。 一人ひとりが自分の働き方や生き方について考え、周囲と対話することで、より良い職場環境を作り上げていきましょう。

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