小4の壁って何?学習や心理、働き方の変化に対応するコツ
2023.7.7 (金) updated

子育てしながら働くパパママにとって、小学校入学後に直面する課題の1つに、子供が学校から帰ってくるまでの時間が早くなり、子育てと仕事の両立がますます難しくなることがあります。特に、小4の子供が学童保育から卒業する時期には、退職を考える親もいるかもしれません。この記事では、小4の子供が学童保育から卒業する時期について、退職や転職を検討するパパママに向けてアドバイスを紹介します。
■学童保育からの卒業時期
学童保育は、小学校の放課後に、学校や近隣の施設などで行われる子供の保育サービスです。多くの学童保育は小学校4年生になると、自宅に帰ることができるようになるため、学童保育を利用する子供は減ります。そのため、小4の春休み後から夏休み前にかけて、学童保育からの卒業式が行われることが一般的です。
また、小学校4年生になると、勉強が難しくなり抽象的な思考力が求められます。友だち関係や親への反抗心も複雑になります。学習と学校生活両面でケアが必要になる時期で、これらの問題と直面することで働き方を見直す親は少なくありません。■子育てと仕事の両立の課題
子供が学校から帰宅する時間が早くなるため、仕事との両立がますます難しくなります。時短勤務や在宅勤務ができる環境がない場合、子供に一人で留守番をしてもらうか、別の居場所を考える必要が出てきます。また、小学生は冬休みや春休み、夏休みなど長期の休みがあり、保育園や幼稚園とは異なり、学童を卒業していると親が休みを取らなければならないこともあります。子供に習い事をさせたい、中学受験を考えたいといったサポートまで手が回らないと、悩みを抱えているパパママもいるでしょう。
このような課題に直面するパパママは、退職を考える場合もあります。しかし、仕事を辞めることで収入が減り、経済的な負担が増えることもあります。そのため、退職を検討する前に、まずは自分の家計簿をチェックし、収支を見直すことが大切です。■転職の選択肢
働き方の見直しが会社と相談できず、退職が避けられない場合、転職を検討することも1つの選択肢です。在宅勤務や時短勤務に制限をかけない制度など柔軟な働き方を実現できるよう、サポート体制を整えている企業も増えています。職場の雰囲気や福利厚生など子育てに理解のある企業を探し、制度を活用している先輩がいるかなど、具体的な話を聞いてみることをおすすめします。
あわせて、目の前の問題だけを考えて選択するだけでなく、子どもが自立していくことを前提に自分のキャリアプランを見直すことも大切です。少しずつでも自分自身のスキルアップを考え取り組むことで、子育てが落ち着いてからの生活が変わってきます。
「小4の壁」は、子どもと保護者の両方に影響する現象です。子どもは学習や内面、友人関係などでつまずきや劣等感を抱きやすくなります。保護者は仕事と家庭と両立しづらくなることで、働き方やライフスタイルを見直す必要が生じます。
しかし、「小4の壁」は成長の表れでもあります。子どもは抽象的思考や客観視する力が育ち始める時期です。保護者は自分らしく生きることで、子どもに良い見本となります。
子どもの気持ちや悩みに寄り添い、時には専門家や支援機関など周囲のサポートを頼りながら、ご自身の家庭にとって最適な形を選択してください。