時短勤務に対しての不公平感をなくすための職場改革について
2023.7.20 (木) updated

最近は多くの会社が時短勤務を取り入れ、働き方もどんどん多様化しています。
ですが時短勤務の導入をしたことで、今度は新たな問題が増えてきました。
それが「時短勤務に対する不公平感」です。
時短勤務に対する問題は、当事者同士で解決できないことも多いため、会社全体で取り組む必要があります。
特に子育てしながら、働いている・働きたいワーママにとっては重要なテーマです。
ぜひ一読してみてください。どこから「不公平感」が生まれてくるのか
どうして不公平感が生まれてしまうのでしょうか。
時短社員は勤務時間を短縮している分、給料も同様に減額しているため、給与の部分では不公平感はないはずです。
そうなると不満を生む原因はそれ以外、主に業務の部分にあると言えます。
具体的には、
・早く帰ってしまうので、帰った後の業務を誰かがフォローしないといけない
・責任のある仕事を任せられない
・急な休みがあるので、その場合の対応をフルタイム社員が補わなくてはならない
・時短勤務しない社員に負担が一方的にかかる
など、時短社員の勤務時間が短いために発生する業務のフォローや時間内に終われるよう業務の内容や量を調整したことによって、業務のしわ寄せがフルタイム社員にいっているという状況があります。
その結果、時短社員は優遇されているという不公平感を生んでしまいます。
そして時短社員とフルタイム社員との間に生まれた不公平感により、時短勤務の利用を躊躇して利用しないという従業員も出てきたり、会社を辞める選択をする従業員も出てくるかもしれません。
そうならないためにも、業務のしわ寄せが起きない仕組みを作っていくことが、とても重要となってきます。不公平感を生まない職場環境とは
それでは時短社員とフルタイム社員の間に生まれる不公平感をなくすために、会社はどのような職場環境づくりをしていけば良いのでしょうか。
それは「だけ」という環境を作らないことです。
子育てや介護をしている社員が働きやすい職場環境にすると考えた時、どうしても該当する社員たちのことを一番に考えて環境づくりをしがちです。
ですがそうなると「子育てや介護をしている社員だけ」が働きやすい環境となってしまう恐れがあり、両者の間に不公平感を生み出す原因となってしまいます。
そこで一度、業務フォローに回るであろうフルタイム社員についても考えてみるようにしてください。
もちろん時短社員への配慮は必要ですが、同様にフォローに回っているフルタイム社員の状況を把握し配慮することも、とても重要なことです。
そうすることで「時短社員だけ」という職場環境を作ってしまうことは避けることが出来ます。まとめ
自分や家族の病気、親の介護、子どもの問題など様々な理由で、フルタイムで働くことが出来なくなり、時短勤務を選択するようになる可能性は、全ての人に起こりえることです。
そのためにも全ての社員が働きやすい職場環境を作るということが、会社が率先して取り組むべきことだと言えます。
全ての社員が働きやすい職場環境は、結果的に時短社員にとっても働きやすい環境でもあります。
これまでの配慮の仕方を見直すことで、両者の間にある不公平感を解消していきましょう。
転職を考えている方もこの視点を意識しているとギャップなく、時短での就業開始できるかもしれないですね。