【株式会社2.1】子育てしながらスキルを活かしたい!フリーランス女性が堂々と活躍できる場をつくる|働き方のサンゴ礁
2023.12.28 (木) updated

ダイバーシティ推進に先進的に取り組む企業の“多様な働き方”に焦点を当てた企画、「働き方のサンゴ礁」。
今回は、株式会社2.1(以下、2.1)の矢澤さんにお話を伺いました。
2.1では、時間や場所にとらわれずにフリーランスで活躍するママたちが多数在籍しています。「2.1」という社名に込められた女性の機会損失に対する想いや、働き方についてお聞きします。
お名前:矢澤佑紀子さん
所属:株式会社2.1
役職:COOマニュアルの力で人の活躍の舞台を広げる、株式会社2.1
ーー2.1はどのような会社ですか?
まず「2.1」は何の数字だろうと思われる方も多いかと思いますが、これは私たちが目標にしている日本の合計特殊出生率です。
弊社代表の中山が起業した当時、日本の出生率は1.42でした。
私たちは、現代の日本には市場の縮小や労働人口の縮小といった背景から人々が活躍の機会を奪われる場面が多々あり、その根本的な原因が少子化にあると考えています。そこで、少子化問題が改善に転じる出生率をもとに「2.1」という数字を社名に使うことに決めました。今は、出産や育児のために働く側の女性たちが働くことを諦めたり、働き方を制限されてしまう状況にありますが、企業側がそういった女性たちに寄り添い、長期的に休む女性たちが戻ってきやすい環境を作ったり、休みを取りやすい環境を提供する必要があると考えています。「立場や環境によって、活躍が妨げられている人を無くしたい」、それが私たちの願いです。
サービスとしては、「マニュアルの力で世界中の人と企業を成長させる」をミッションに掲げ、マニュアル作成・運用に向けたサポートをおこなっています。
ーー矢澤さんはじめ、2.1の皆さんはどのような環境で働かれているのでしょうか?
大部分の人がリモートで働いており、地方自治体も含め様々な場所で働くメンバーがいます。勤務日や時間についても自由度が高く、やるべきことをやっていれば、いつ働くかは個人の裁量に任せています。外国籍だとモンゴル人のメンバーもいて、ライターやCS(カスタマーサポート)として活躍しています。働きやすさや勤務の柔軟性を重視しているので、働き方に共感する人が集まっている傾向がありますね。現在40名ほどの規模で、社員と業務委託の比率はだいたい半々くらい。子育てしながら働くママさんもいます。「ママになっても働きたい」女性の機会を守りたい
ーー2.1の働き方の柔軟性は、女性の社会進出をバックアップしたいという背景から育まれたものなのでしょうか。
そうですね。2.1という社名にも込められているのですが、働き方の多様性を広げることで、女性の機会損失をなくしていきたい、っていう想いがすごくあるんですよね。もともとバリバリ働いていたけど、結婚・出産を経て以前のように時間を使えなくなったとき、フリーランスになれば子供が寝てから仕事ができるから、そういう働き方の方が自分に合ってるなと考え始めたりする。そういった方々と仕事をしています。ここは設立当初からぶれずにやっているところですし、個人的には男性の代表がここにフォーカスしているのもいいところだなと感じています。
ーー矢澤さん自身も、同じように感じられたご経験があるのでしょうか。
私自身もそうですし、周りを見ていても、20代のいわゆる「バリキャリ」でやってきた友人たちがママになって、働くのをいったん休もうとか、フルタイムでは無理だしな、ということで悩んでいるのを見ていると、すごくもったいないなと思ってしまって。働き方のせいでバランスが取れず、仕事を辞める選択をしてしまうことは、会社や本人にとっても損失だと考えています。時間や場所を選ばず働ける、オンラインの環境づくり
ーーオンラインでの社内コミュニケーションで工夫されていることはありますか。
リモートワークがメインで、直接会える機会がなかなかないので、コミュニケーションや関わりを大切にするよう心がけています。2.1にはマメで配慮のできるメンバーが多いので、支えられていますね。毎月全員で顔を合わせて会社の進捗などを報告する全体定例や忘年会などの社内イベントでは、オフラインで集まれるメンバーは集まり、遠方のメンバーはオンラインで参加するといったこともしています。
一方で、無駄なミーティングを作らないよう、ミーティングの効果的な運営については日々検討し、改善しています。メンバーの声をもとに、より円滑に業務が進むように構成していて、現在は1人あたり2〜3つくらいの定例ミーティングを持っていて、そこで必要な内容を確認できるようにしています。
ーー矢澤さんの感じる、2.1の皆さんの魅力はどのようなところでしょうか。
まず強みとしては、臨機応変な柔軟さを持っているところですね。新しい取り組みに対しても、すぐに「面白そうですね」「何か案件あるならやってみたいです」といった声が上がってくるところです。
また、フリーランス・業務委託のメンバーが多いので、別の仕事と兼業しているケースも多く、常に外部からの刺激を受けながら仕事に取り組めていることが、全体にとっても良い影響をもたらしていると感じます。
また、基本的なスキル(ライティングスキル、パソコンスキル)だけでなく、細かな気配りのできるメンバーが集まっています。オンラインだからこそ、相手の状況を想像しながらコミュニケーションをとることを心がけたいですし、それを大切にできる方と一緒に働けたらと思っています。編集後記
採用についてお話を伺った際に、「この方と一緒に働きたいと思えたら、あとは最後まで守りたいです」とおっしゃっていた矢澤さんの心強い言葉が印象に残りました。相手の状況を想像しながらコミュニケーションをとるスキルは、仕事だけでなく、日々の家族などとのやりとりでも磨かれるもの。それを活かして、場所や時間にとらわれず新たなチャレンジをしたいという方に、2.1さんの想いが届いてほしいです。