10年間のブランクから念願のキャリア復帰。働くことでわかった自身と子供たちへの素敵な影響
2022.1.14 (金) updated
出産を期に退職する女性も多いのではないでしょうか?子育てが落ち着き、復帰しようとした時に、不安になるのがキャリアブランク。今回は10年間のブランクを経て復帰した1人の女性にインタビューしました。
インタビューしたひと:Ai(SAKURUG白浜オフィス)<基本データ>
Hiromi
株式会社SAKURUG
内部統制
新卒でIT系上場企業に就職。カスタマーサポート・スーパーバイザー・内部統制を経験後、出産を期に退職。現在は小学4年生と6年生の2人姉妹のママ。道半ばだったキャリアアップを叶えるべく、10年間のブランク経て念願のキャリア復帰を果たしました。諦めかけていたやりたい事ができる場所
ーHiromiさんは前職を退職されてからSAKURUGに入社するまで結構ブランクがあったようですが、どれくらいのブランクでしたか?
下の子が頻繁に体調を崩したり病院に連れて行かないといけなかったので、なかなか復帰するタイミングがなくて、10年間ブランクが空いてしまったんです。丁度落ち着いてきた昨年の11月にSAKURUGに入社しました。
数字で見る子ども都合で休みの時期って?>
子育てブランクってどう影響するの?>
ー結構長かったんですね。
それだけの期間ブランクがあると就職活動も苦労されたのでは?
私の場合、内部監査・内部統制の仕事がすごく興味があったというか、もっと学びたいという意欲があったまま仕事から離れてしまったので、そのキャリアを続けたいと思って半年間くらい仕事を探していました。
ただ、内部統制を募集している企業ってあんまりなくて、募集があったとしても正社員でフルタイムでの就業を求められる所が多くて、中々条件の合う所が無かったんです。
なのでもう自分のキャリアは諦めて何でもいいからやってみようかなと考えていたところ、エージェントに「時短勤務で内部統制を募集している所があるよ」と声をかけていただきました。
諦めかけていたやりたい事ができる所が見つかったので、すごくよかったなと思ってます。
ーSAKURUGではどんな働き方をされていますか?
働き方としては週3~4日で、始業時間が9時~10時の間、終わるのが3時~4時ぐらいですね。月・水・金は必ず出勤する事にはなっているんですが、時間がある日は「今日はこの業務進めたいので働きまーす。」って感じで、結構自由な感じで働いてます。
ーワーママにとってはすごくありがたい働き方ですね!
お家から会社までは遠いそうですが、出社してらっしゃるんですか?
一緒に働く周囲のために、「時短」の当事者が知っておきたいこと>
そうなんです!都内には住んでるんですが接続が悪いと出社に1時間半ぐらいかかるんです。
採用当初はその話をしていなくて、普通に出社してたんですが、何かの拍子に遠藤さん(代表)に「実は出社にすごく時間かかるんですよね~」って話をしたところ、遠藤さんがショックを受けられて…(笑) 「そんな頻繁に出社しなくても大丈夫ですよ」って仰ってくださったんです。今は月2回だけ出社して、あとは自宅からリモートで働いています。
ーリモートワークだとご自宅に娘さんたちがいらっしゃる時にお仕事される事も多いのでは?
うちは小学4年生と6年生なんです。もうかなり手がかからなくなってるので、たまーに「ちょっとこのパソコンどうにかして」なんて、ほんの2・3分呼ばれることはありますが、その程度ですね。そんなに頻繁に呼ばれたりする事もないので、特に問題なく働けてます。
ーただ前職とは違って子育てしながらだと環境もかなり変わると思いますが、お仕事される上で何か工夫はされていますか?
そうですね。子供が生まれる以前は好きなだけ仕事ができたけど、今は限られた時間の中で仕事を終わらせなくちゃいけないのがやっぱり難しいですね。「もう少しやりたいんだけど」とか、「キリのいい所までやり切りたい」とか思っても、3時までに終わらせないと習い事の送り迎えが間に合わない!なんて事もあるので…。そういう時は、わりきる!気持ちを切り替えるしかないですね。(笑)
あとはタイマーを使います。何かひとつの業務を始める時に例えば50分と決めて業務をスタートする。タイマーが鳴ったらスパっと終わるってことをしています。
ーそれは素晴らしい工夫ですね!私も真似させていただきます!(笑)働くことでわかった自身と子供たちへの影響
ーHiromiさんがお仕事を初めて娘さんたちの反応はどうでしたか?
私が働いてない間「なんでお母さん働かないの?」って聞かれる事がよくあったんです。
「働いてもいいんだけど、ちょっと今はあなた達のお世話が…」なんて話をするんですが、子供にはわからないですよね。(笑)
今は「お母さんどんな仕事してるんだろう」とかすごく興味を持っているので、子供たちにとってはいい刺激になってるのかなと思います。
それと「お母さんすごく大変そうだね」「大丈夫?」「頑張ってるね」とか声をかけてくれるようになったので、それはすごく嬉しいです!
あと、元々仕事をすごく楽しくしていたので、仕事をしていない期間が少しストレスに感じていたというか…子供や夫を介しての接点が増えていく一方で、自分主体での接点が少なくなっていったのがすごく寂しく思ってました。
なんとなく社会から取り残された気がしていて…
それが働きだすと自分主体で人と関われるようになったのがすごくよかったです!
ー娘さんたちにとってもHiromiさんご自身にとっても良い影響があったんですね!家では2人姉妹のママ!会社では縁の下の力持ち!
ー最後に今後の目標をお聞かせいただけますか?
あんまり立派なことを考えたことがないので難しいですが…
内部統制って正しく業務を進めるようにチェックする作業なので、業務の効率が下がってしまう事があるんです。
幸いSAKURUGのみなさんは、かなり前向きに内部統制に取り組んでくださっていますが、私としてはできるだけ業務の負担にならないように仕組み作りをしていきたいと思っています。
内部統制を進める事でむしろ負担が減ったみたいな方向に進めるのが私の目標です。
結構地味な作業なんですが、気づかないうちに整っているのが内部統制のあるべき姿だと思っていて、なるべく水面下で進められるようになりたいですね。これぞ縁の下の力持ち!なかなかスポットライトが当たりづらい役割ですが、Hiromiさんたちのお陰でSAKURUGメンバーは業務する事ができるのです。
そんな働くママのカッコイイ姿を間近で見られる事は、娘さんたちにとってもすごくいい環境なのではないでしょうか。
今後も娘さんたちに癒されながら、諦めかけていたキャリアアップの階段を登り続ける事を願っています。
Hiromiさん、ありがとうございました。
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